【1987年 ドイツ録音 初期 BASSIC SOUND】
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欧州テナーを代表する Roman Schwaller が Thomas Stabenow, Roberto di Gioia と 馴染みの顔触れに加え、
ドラムに ベテラン Mel Lewis と ワンホーンを基本に、後半の④曲では更に Benny Bailey, Joe Gallardo を加えて録音、
初期の Bassic Sound らしい、ハードバップ真っ向勝負といったサウンドが見事な痛快作。
冒頭 おもむろに、たっぷりとしたメロディーを吹き上げる①からして超抜群、続く②③④と 仁王立ち
これ程ストレートに吹きまくる Schwaller もちょっと近年にはない、唖然とするような吹きっぷりの良さ、
ワンホーンとしての存在感は別格、録音もビビッドに、バックの 一丸となった 活きの良さも出色。
①の余韻もそのまま息もつかせずバラードを吹き上げ、一切ブレ無く、スウィンギーにブローしまくる③と、ピアノも 嬉々として攻め、
骨太で鮮烈なトーンがボリュームたっぷり、正直 他の Schwaller 盤とは気持ちの入りようが違って聴こえる④と 惚れ惚れ。
Benny Bailey が参加する⑤からは ハードバップとしての深みがぐっと増し、渋いミュートが テナーと絡み、
張りのあるトロンボーン、そして Bailey の元気なトランペット、と 曲想も俄然ハードバップ、
中盤 Schwaller のテナーがキリッとたたみ掛ける爽快な⑥、
まさにバップの名調子と言った感じの ツボにはまるテーマを 3者表情豊かで、エモーショナルに絡み、
Bailey のトランペットも溌剌と歌わせ、テナーの歌い回しも痛快な王道チューン⑦、
最後はラテンタッチの快適なリズムで始まり、褐色のトロンボーンに絡む タイトに引き締まったテナーと、
更にはドラムも見せ場を作り、トリオも負けじと迫り出す⑧と、純度の高いハードバップと、
力漲る Schwaller のテナーが とことん素晴らしい、欧州バップの極上盤。
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