ベリオ:
オーケストラル・トランスクリプションズ
1.のパーセルは有名なホーンパイプ・ナンバーを1969年に編曲したもので、楽器編成は、フルート/オーボエ、クラリネット、ヴィオラ、チェロ、チェンバロ、パーカッションとなっています。世界初録音とのことです。
2.のバッハは文字通り、フーガの技法の中のコントラプンクトゥスⅩⅠⅩを、23人の演奏者用に2001年に編曲したもので、これが世界初録音とのことです。
3.のボッケリーニは有名な「マドリッドの夜の帰営ラッパ」の4つのオリジナル・ヴァージョンを1975年に、大オーケストラのために編曲したものです。
4.のモーツァルトは、2本のバセットホルンと弦楽器のために1956年にアレンジされたもので、ほかの作曲家との共同制作である『モーツァルトのためのディヴェルティメント』の一部分です。
5.の『レンダリング』は、大オーケストラのために1988年から1989年にかけて編曲された作品で、シューベルトの交響曲第10番のスケッチを基にしています。ベリオ自身は「修復であって再構築ではない」と述べており、作曲的な“つなぎ”の技法などは使わず、シューベルトの素材にシンプルにアプローチしたものとなっています。
6.のブラームスは、クラリネット(もしくはヴィオラ)とオーケストラのための協奏曲のスタイルに編曲されたもので、『レンダリング』と同じく、現代物としては比較的耳にする機会の多い作品です。
1.パーセル:The Modification and instrumentation of a famous hornpipe as a merry and altogether sincere homage to uncle Alfred(1分2秒) ※世界初録音
2.J.S.バッハ:フーガの技法~コントラプンクトゥスⅩⅠⅩ(8分34秒) ※世界初録音
3.ボッケリーニ:「マドリッドの夜の帰営ラッパ」4つのオリジナル・ヴァージョンのオーケストラ編曲(6分28秒)
4.モーツァルト:パパゲーノのアリア「恋人か女房があればいいが」による変奏曲(ディヴェルティメント・ペル・モーツァルト)(2分34秒) ※世界初録音
5.レンダリング(シューベルト:交響曲第10番による)(約33分)
6.ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番 作品120-1(オーケストラ伴奏編曲版)(約23分)
ファウスト・ギアッツァ(Cl, 6)
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団
指揮:リッカルド・シャイー
録音:2004年8月、アウディトリウム・ディ・ミラノ