アンティークコイン・古銭が好きな方には私などが説明?もするまでもない「チベット3スラング銀貨の雪山獅子」ですね。
非常に有名な存在のアジアを代?表するコインのひとつです。
で、画像とタイトルで既にピンと来ている方もいらっしゃると思います。
そう言った方はこの後を読まずに入札を検討されても良いレベルだと思います。
まずヤフオクで過去履歴を調べてみました。
このコインと同じ1936年銘のスラブ入り個体は10年遡っても2回しか取引がありません。
しかも、一つは「AU-Details」。
もう一つは数字こそ付いていますが「AU50」=これが最高です。
この時点でこのコインがどれほど高鑑定なのか?価値があるのか?が明?確に分かるはずです。
信憑性に欠けてしまってはいけないので、一応「別年度品」の取引履歴も調べてみます。
いくつか取引きが確認できます。
ではその中で最高鑑定はいくつか?と言うと「AU58」です。
しかも、これ2020年というかなり古いデータです。
また正確には「年度違い」に関しては別物として見なければならないのが「正しいコインの見方」です。
一年ズレただけで「同じ絵柄でも大きく価値が変わる」事は頻繁にございます。
ですので、正しくコインの価値を判断するためには「同一年度」で観察しなければなりません。
そこをシッカリと確認してもう一度このコインの過去履歴を見てみましょう。
前述の通り同年度の同一図柄のコイン=完全一致コインでは「AU50」が過去の最高鑑定数字です。
ですので、鑑定数字にして「13」もの大差を付けて「この個体がヤフオク史上最高鑑定」となっています。
ここまできたらせっかくなので、現在のヤフオクの出品状況も見てみましょうか?
2024年5月時点で「MS62」を謳った個体が確認できますが、これはNNCと言う信頼性に乏しい鑑定機関の物です。
鑑定数字はもちろん、本物か?否か?すらアテにならない鑑定機関です。
正確性に関しては世界的にも信用され、常にトップをひた走る、世界二大鑑定機関のNGC、PCGS物に関しては、、、
低鑑定でも出品すら見つかりません(2024年5月13日現在)。
(そもそも、その出品されている個体は1937年銘なので、正確には同一コインとは呼べません。ですので一応参考までの記載ではあります)
これで、この個体の「NGC・MS63」が「ぶっち切りのヤフオク史上最高鑑定」と私がかなり強めに強調している意味がハッキリと分かるはずです。
なんならMS鑑定すらも過去に日本のヤフオクでは取引履歴がないのです。
それでいて低鑑定でもほどほどの高値での取引きになっている上に、取引価格は右肩上がり一直線です。
「チベットの雪山獅子の3スラング銀貨」では完全にこの個体が独走状態でのヤフオク史上最高鑑定個体になります。
雪山獅子はチベットの宗教的な象徴であり、悪霊を払い、神聖な儀式を守護する存在として崇拝されています。
その事実だけでも
私には
価値を感じてしまう大好きなコインです。
ちなみに、この図柄の雪山はカイラス山です。
チベットの中でも最も奥地に位置するカイラス山です。
チベット仏教徒は元?より、ボン教徒、ヒンドゥー教徒、ジャイナ教徒が一度は巡礼することを祈願する聖なる山です。
標高6,656mと富士山より3,000m以上も高いのこの聖山を、
チベットの人々は畏敬の念を込めて「カン・リンポチェ(尊い雪山)」と呼びます。
そんなカイラス山は聖地であるが故に登山許可が降りません。
11世紀?に仏教修行者のミラレバという人が登頂されたという伝説はありますが、これはあくまで伝説です。
正式な記録ではまだ誰1人としてカイラス山に登頂した人はいません。
(11世紀?に6,000mの山に登頂するテクノロジーは無いのでそう断定できます)
それほどまでに聖地として崇められている山です。
それほどまでに聖地として守られ続けてきた場所です。
「地球上最後の聖山」と呼ぶ人もいるほどです。
そんな聖なる雪山が背景に彫り込まれています。
そしてその前面に「獅子」です。
「吉祥のシンボル」であり「駆邪と幸福の象徴」でもある「獅子」です。
皆様もご存知かと思いますが、日本では神社などにある「狛犬」はこの「獅子」が発祥です。容姿がほぼ一緒ですね。
もう神々しさの塊のような図柄ですね。
と同時に、中国の奥地にある遠きチベットですが、最終的に日本に繋がっている事実に親近感も湧いてきてしまいます。
現状、世界で(適正価格で)取引されているコインの中でも最も高い評価と思われるMS63を仕入れました。
ちなみにですが、、、
これMS64と一つ鑑定が上がっただけでも価格が倍近く上がります。
頑張れば入手できる価格にできるのはMS63辺りがベストだと思います。
(ご希望であればMS64以上のコインも探してきますので質問欄にその旨コメントをください)
まぁこのコインに関しては最高鑑定がMS67ですので、
MS63でも上位5番目、かつ上位鑑定54枚のみの鑑定数字なので、十分に高鑑定なのですが…
で、油断してはいけないのでもう一度明?記しておきますが、、、
この雪山獅子は価格が上がり続けています。
日本国内だけでなく、海外の取引を過去かなりの期間を遡ってみてもズーッと右肩上がりです。
昨今の歴史的な円安の影響も受けて、今後どこまで価格が上がるのか?予想がつかないレベルで価格が右肩上がりです。
このコインの海外での人気の高さ、このコインの価格の高騰から考えて、
今後この価格で販売できる個体を仕入れるのは難しいかもしれません。
縁起の良さ、絵柄の渋さ、アジアの歴史的背景、個体の状態の良さ、、、
その上に投資効果まで期待できるという、素晴らしい背景を持つ個体だと思います。
おっと、書き忘れるところでした・・・
この個体、シルバーの輝きがかなりシッカリ目に残っています。
ここまで状態の良いものは、裸コインでもなかなかお目にかかれません。
まぁ偽物、贋作の裸コインならば別の話になりますけどね、、、お気をつけくださいませ。
※鑑定枚数詳細に関してはこちらでご確認いただけます。