カーオーディオの弱点は電源が12Vということです。ホームの場合100Vですから10W で鳴らそうと思えば単純計算で0.1Aの電源電流ですみますが、カーの場合走行時14 Vあったとしても約0.7A必要になります。つまり7倍の電流を流さないとホームのように 鳴らすことが出来ません。そのためカスタムオーディオやdbドラッグなどの車両は極太 (AWG4以上)の電源ケーブルを使用しています。またパワーアンプも連続最大電流を多 く流すことが出来るように設計されています。そういう状況を少しでも補うためにパワー アンプやヘッドユニットの直前に大容量のコンデンサーを装着して瞬間的な電流の要求 に答えます。それにより大音量や低音再生に有利になるだけでなく、電流に余裕が出来 ることで音の情報量が増え音質が飛躍的に良くなります。 高級アンプはみな電源に余裕が有ります。パワーが上がりダイナミックレンジに余裕が 出来ることで小音量再生時の音が良くなるのです。 パワーアンプに使用する場合は極端に大容量のもの(2F以上)は別として少しでも容量 は多い方が音質に影響を与えます。もちろんキャパシターコンデンサーのグレード(オー ディオ用など)を使うのも一つの方法ですが、20000μF以下のような小容量ではノイズ低 減効果は有るかも知れませんが、音質向上のためには少しでも大容量のものを使う方 がいい結果が出ます。 |